セブ島での生活も随分と慣れてきたので、
この頃からはセブ島の観光スポットを回るようになってきていました。
私がまず最初に向かった場所は、
「カサ・ゴロルド博物館」という場所です。
セブ島は、
長い間スペインの占領下に置かれていた場所なので、
現在でもそのスペインから渡ってきた文化が残っています。
そのひとつが、
この「カサ・ゴロルド博物館」なのです。
カサ・ゴロルドというのは人名であり、
セブ島にとって最初の司教となった人でした。
1860年代のスペインの建築様式を再現した建物として知られ、
占領下から外れた今も、
スペインの文化を残すために保存されている重要な文化財のひとつです。
また私が最も衝撃を受けた観光スポットが「サンペドロ要塞」と呼ばれる所です。
その名の通り、
「要塞」として使用されていた場所であり、
18世紀頃にイスラム系の海賊からの攻撃を防ぐために、
当時のスペイン軍が建設した場所です。
またセブ島は、
一時期日本軍が占領していた時代もありました。
その頃は、
この要塞は「捕虜収容所」として使用されていました。
現在、
この「サンペドロ要塞」は市民に一般公開されており、
憩いの場として人気を集めています。
しかし私は「占領」と聞いただけで、
その土地を乗っ取るというイメージが強かったのですが、
当時の日本軍はどちらかと言うと、
大戦中の敵国から、
連合国の仲間であるセブ島を守るために「保護」していたというイメージが強かったそうです。
それを聞いてホっとしました。
そして最後に観光スポットとして、
私の心を癒してくれた場所が「オスメニアサークル」です。
ここはセブ市のアップタウンにある場所で、
ちょうど交差点の中心にある敷地です。
イメージとしてはバチカン市国のバチカン宮殿の周囲を円形に囲む道路のような光景です。
ちょうど中央に、
噴水などがある緑豊かな敷地があるのです。
私は普段からセブ市の中心地街で暮らしていたので、
なかなか自然に囲まれた生活というものをしていませんでした。
そんな時に心を癒してくれた場所が、
この「オスメニアサークル」でもありました。
中は公園にもなっているので、
休日になると子供連れの親子がよくやってきて、
噴水のそばで遊んでいました。
その光景を見るだけでも、
セブ島の平和を感じる事が出来たのです。