私はこの頃になると、
セブ島の現状をもっと知りたいと思うようになってきていました。
この地に来てから随分と、
セブ島の歴史や文化についても触れてきましたが、
この頃から徐々にセブ島に対して、
何か自分が貢献出来ることは無いものかと探るようになってきていたのです。
そんな時に、
私に衝撃のニュースが舞い込んできました。
語学学校で仲良くなった、
日本人留学生の友達が、
街中でスリに遭遇してしまったのです。
しかし実はこの光景は、
セブ島では稀に見る光景だと、
現地の友人が語ってくれました。
以前にセブ島の治安は良いというテーマで話をした事がありますが、
実はセブ島の治安が良くなってきたのは、
ごく最近の事だそうです。
やはり貧富の格差が激しい事で、
貧しい人達の中には生きるために人から物を奪い取る行動が度々見られたそうです。
しかしここ数年は、
セブ島は観光地としての人気を集めているので、
セブ島の観光業界も治安回復のために随分と苦労をしたそうです。
それでも今でも、
貧困格差の影響で、
ちょくちょく外国人観光客がスリに遭う事があるそうです。
これは日本人は特に言える事であると思いますが、
日本人は平和ボケしているところがあると思います。
ここ数十年間は、
この日本という国で戦争が起きた事はありませんし、
元々日本人が持っている侘び寂びの精神というものの存在によって、
日本は世界規模で見ても珍しいぐらいの治安の良さを保っています。
日本で起こる犯罪の数々は、
やはり海外の規模からすると、
手にも届かないような些細な事だと思うのです。
今後セブ島に来られる日本人の方に気をつけて頂きたい事は、
このような軽犯罪に対する対策です。
例えば、
セブ島では見知らぬ人が日本語で意味不明な事を話しかけてくる事もあります。
それに気を取られている間に、
仲間が荷物を強奪するという事もあり得るので、
この手には十分に警戒しなければなりません。
私はセブ島にそんな現実があったとは知りませんでした。
しかし安心出来た事は、
これまでにセブ島に英語留学してきた生徒の中で、
セブ島内での事件・事故に巻き込まれた人は1人もいないそうです。
それだけではなく、
セブ島での生活は、
他の英語圏の先進国に行った場合の費用の3分の1、
多い時には5分の1程度の費用で生活をする事が出来るので、
そのような発想の転換をすると、
セブ島は外国人留学生にとっては非常に有り難い環境を備えた土地であると言えます。